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2020年入試を終えて

《中学受験》

 香蘭女学校中等科受験クラスは初めての受験者。二年以上に亘ってまさに手塩に掛けて育てた生徒の受験でした。模擬テストの結果も合格圏。きっちり仕上げて自信を持って受験に送り出したつもりでした。しかし、結果は残念なものになってしまいました。正直、私達のほうが生徒より落ち込んでしまったかもしれません。今思えば三年前にこのクラスを立ち上げてから、香蘭女学校中等科の偏差値も競争倍率もうなぎのぼりに上がっていきました。

一つのミスが命とりになる上位校受験での二教科受験のリスクを考えて、理科・社会をのせることの選択肢もありましたが、生徒への負担を考えると、どうしてもそこにふみこめませんでした。

ただ、受験後、ご両親が一緒に挨拶にいらして頂き「勉強に自信がなく、勉強が好きと言い難かった子が積極的に勉強に取り組めるようになり、本当に楽しそうに塾に通えたことがなによりだった。」「第二志望の学校も本人が気に入った学校であったのでよかった。」と言って頂き少し救われた思いでした。

 

 現在、香蘭受験を目指して3年生と4年生をお預かりしています。気持ちを新たに理科・社会の指導を含め香蘭合格を目指して頑張ります、というか、入試情報の収集・分析を一層強化し、適切な対策を講じて必ずリベンジします。

 

香蘭受験以外でも2名が受験にチャレンジしました。一名は一般小学生クラスから5年生の秋に受験にチャレンジ。もう一名は5年生の1月から他塾から転塾といずれも短い期間ではありましたが受験校を絞って指導。一名は第一志望の学校に合格。もう一名も希望する学校に入学することができました。

 

《高校受験》

 今年は例年になく私立高校を第一志望にする生徒が多かったことが特徴的でした。

それぞれがアメフトだったりダンスだったり、やりたいことがしっかりきまっていたり、将来の進学を考えるなど目的意識をもって受験校を決めたように思います。

 

 都立高校も高専だったり農芸高校だったり、自分の得意分野をしっかり見据えた進学先を選択してくれたことをとても嬉しく感じています。

 

 個人的には小学校から顔と顔を見合わせて指導した生徒なども多く「本当に大人になったなあ...」と感慨深いものがあります。

都立高校の直前受験対策授業で久しぶりに国語の授業を受け持ったとき、皆の成長が本当にうれしかった。「自信を持って行っておいで!」とおくりだし、本番試験の自己採点の結果を見たとき、思わずガッツポーズをしていました()

 

 残念なのは、新型コロナウイルスの影響で例年行っている「修了会」ができていないことです。

本来なら皆で盛り上がって「またね~」と別れることができなかったこと。

修了会は必ずやりますから待っていて下さいね。

 

 高校生の「卒業お祝いの会」も本年度はまだできていない状況ですが、卒業後の進路の報告に来てくれた卒業生も多くいました。ありがとう。

早くみんなとお祝いできる日がくるように祈っています。